お気に入りを長く着る。自宅でできる「洗いとケア」の基本

お気に入りを長く着る。自宅でできる「洗いとケア」の基本

気に入って買ったはずの服が、数回洗っただけでヨレヨレになってしまった経験はありませんか?
服の数が少ないミニマルな暮らしにおいて、1着1着の寿命は死活問題です。
服を大切にするとは、着ないで飾っておくことではなく、正しい方法で洗い、何度も袖を通すこと。

クリーニング任せにせずとも、自宅の洗濯機の設定を少し変えるだけで、服の傷みは劇的に減らせます。
今回は、取扱説明書に基づく正しいおしゃれ着洗いの手順をマスターしましょう。

標準コースは卒業。
洗濯機のドライコースを使いこなす

普段、何も考えずに標準コースのボタンを押していませんか?Tシャツやタオルならそれでも構いませんが、お気に入りのブラウスやニットを洗う際、標準コースの水流は強すぎることがあります。
服を長く着たいなら、洗濯機のメニューにあるドライコース(メーカーによっては『おしゃれ着』『手洗い』『ソフト』コース)を活用しましょう。

このコースの最大の特徴は、パルセーター(洗濯槽の底にある回転羽根)をほとんど動かさず、優しく水を揺らすように洗ってくれる点です。
強い水流による摩擦や、服同士の絡まりを防ぎながら、汚れを浮かせます。
洗濯機で洗うと縮むという失敗の多くは、コース選びの間違いが原因です。

まずは洗濯機のパネルを確認し、デリケートな衣類専用のモードに切り替えることから始めましょう。
これだけで、クリーニング店に出す回数を減らしつつ、服のコンディションを保つことができます。

繊維を守る3つの設定。
中性洗剤・多めの水・短い脱水

ドライコースを選ぶだけでなく、さらに一歩進んだプロの設定を行いましょう。
ポイントは洗剤水量脱水の3つです。

まず、洗剤は必ず液体の中性洗剤(おしゃれ着洗い用)を使用してください。
一般的な粉末洗剤や弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が高い反面、動物性繊維(ウールなど)やデリケートな素材を傷める可能性があります。
次に、水量は多めに設定します。

水が少ないと、洗濯槽の中で服同士がこすれ合い、毛玉や生地の劣化を招きます。
たっぷりの水の中で、服を泳がせるように洗うのがコツです。

そして最後に、脱水時間は極力短く設定します。
通常なら5〜6分回すところを、1分程度にセットしてください。
脱水は遠心力で水分を飛ばす工程ですが、これが一番シワや型崩れの原因になります。
水が垂れない程度に軽く脱水し、あとは形を整えて干す。
これが服を長持ちさせる鉄則です。

ネットは1枚に1着。
摩擦と型崩れを防ぐプロのひと手間

洗濯ネットを使っている方は多いと思いますが、その使い方は正しいでしょうか?とりあえず全部まとめて大きなネットに入れるのはNGです。
ネットの中で服が動き回ってしまい、逆に摩擦が起きてしまいます。

正しくは、服の大きさに合ったネットを選び、1つのネットにつき1着を入れること。
そして、服をぐちゃぐちゃに入れるのではなく、きちんと畳んで入れます。
こうすることで、洗濯中の型崩れやシワを最小限に抑えることができます。

特に、装飾のあるブラウスや、ひっかかりやすいニットは、裏返して畳んでからネットに入れると、表面の劣化をさらに防げます。
洗濯機へ放り込む前の一手間が、半年後、1年後の服の状態を大きく左右します。
週末の洗濯時間を、服を労る丁寧な時間に変えてみませんか?