お気に入りのニットに小さな虫食い穴を見つけたり、袖口がほつれてきたりした時、あなたならどうしますか?
これまでは残念だけど、寿命かなとゴミ箱へ捨てていたかもしれません。
しかし、ミニマルなワードローブを持つ私たちにとって、厳選した1着との別れは辛いもの。
そこで提案したいのが、捨てるではなく直すという選択肢です。
最近では、手頃な価格で服を蘇らせてくれるサービスも登場しています。
傷ついた服を修復し、世界に一つだけの愛用品へと育てる、豊かなライフスタイルを始めましょう。
ユニクロが提案するRE.UNIQLO STUDIOという修理の新しい形
修理に出すほど高価な服ではないし……と躊躇してしまう日常着こそ、気軽に直せる場所があります。
それが、一部のユニクロ店舗に設置されているRE.UNIQLO STUDIO(リ・ユニクロスタジオ)です。
ここでは、愛用しているユニクロの服を持ち込むと、専門のスタッフがその場でリペア(修理)やリメイクを行ってくれます。
例えば、ダウンジャケットの穴あき、ニットのほつれ、取れてしまったボタン付けなど、自分では修復が難しいダメージも、プロの技術できれいに直してもらえます。
価格も非常に良心的で、新しい服を買い直すよりもずっと経済的。
何より、壊れたら買い替えればいいという使い捨ての感覚から一歩踏み出し、手をかけて長く着るという体験自体が、服への愛着を深めてくれます。
まずは、クローゼットの奥に眠っている着たいけれど傷がある服がないか、確認してみましょう。
傷を隠すのではなく彩る。
刺し子で生まれ変わる愛着
リペアには、元通りに直すだけでなく、あえて装飾として楽しむ方法もあります。
RE.UNIQLO STUDIOでも提供されている刺し子(Sashiko)という日本の伝統技法を使ったリメイクが、今注目を集めています。
例えば、シャツの襟元の汚れや、デニムの擦り切れ部分に、カラフルな糸で幾何学模様の刺繍を施します。
すると、それは単なる補修跡ではなく、その服だけのユニークなデザインポイントへと生まれ変わります。
この手法はダーニングとも呼ばれ、海外でも人気が高まっています。
傷を隠そうとするのではなく、服が経てきた時間を肯定し、新たな魅力をプラスする。
そうして修理された服は、新品の時以上にあなたの個性を物語る特別な1着となるでしょう。
直して着ていることは、決して恥ずかしいことではなく、むしろ知的で洗練されたスタイルの証なのです。
服を使い捨てない。
REDUCEこそが究極のエコ
環境問題への意識が高まる中、私たちがファッションを通じてできる最大の貢献は、リサイクル(再利用)の前にリデュース(ゴミを減らす)を実践することです。
服を1着長く着続けることは、新たな資源の消費を抑え、廃棄時の環境負荷を減らすことに直結します。
LifeWearを掲げるファーストリテイリング社も、服を売るだけでなく、長く着てもらうためのサポートに力を入れています。
穴が開いたから終わりではなく、どう直そうかと考えること。
その思考の転換が、大量消費社会から抜け出し、心穏やかなミニマルライフを送るための鍵となります。
もし手持ちの服に毛玉ができたら、電動毛玉取り機で優しくケアをしてあげる。
ほつれが見つかったら、リペアサービスに相談してみる。
そのひと手間が、あなたのクローゼットを消耗品置き場から資産の保管場所へと変えていくのです。
