服を減らしてミニマルなワードローブにすると、どうしても無地やシンプルな服が増えてきます。
すると湧いてくるのが、なんだか地味でつまらないという不安ではないでしょうか。
しかし、プロの視点から言えば、シンプルな服ほど最強の武器になります。
なぜなら、それはアクセサリーを映えさせるキャンバスになるからです。
服を買い足すのではなく、小物を1つ足すだけで、コーディネートの印象は劇的に変わります。
今回は、アクセサリーが持つ光と重心の効果を使って、いつもの服を見違えらせるテクニックをご紹介します。
無地は地味ではない。アクセサリーで柄と光を描く
シンプルなニットやカットソーを着て鏡を見た時、物足りなさを感じるのは、そこに視線を集めるポイントがないからです。
柄物の服を着れば解決するようにも思えますが、柄物は記憶に残りやすく、着回しの難易度が上がってしまいます。
そこで、アクセサリーの出番です。
例えば、無地の黒いニットにシルバーのチェーンネックレスを合わせる。
たったそれだけで、ネックレスの輝きが柄の代わりとなり、コーディネートにリズムが生まれます。
また、アクセサリーには、顔周りに光を足すという重要な役割があります。
金属の輝きやパールの艶は、レフ板のように顔色を明るく見せ、肌のくすみを飛ばしてくれる効果があります。
特に大人の女性にとって、この艶は清潔感や気品を演出するために欠かせない要素。
服自体の装飾に頼るのではなく、アクセサリーで光と柄を後付けすることで、同じ服でも仕事モードディナーモードと自在に印象を変えることができるのです。
スタイルアップの鍵は重心。
ネックレスの長さで視線を操る
今日はなんだかバランスが悪い気がする。
そう感じる時は、コーディネートの重心が偏っていることが多いものです。
特に、ワイドパンツやロングスカートなど、ボリュームのあるボトムスを履いた時は、どうしても重心が下がり、スタイルが重たく見えがちです。
そんな時こそ、ネックレスの長さ調整テクニックが役立ちます。
重心が下がっていると感じたら、あえて短めのネックレスを選んでみてください。
鎖骨にかかる程度の短いネックレスをつけることで、相手の視線を強制的に上(顔周り)へ引き上げることができます。
これにより、下半身の重さが中和され、全身がスラリとバランス良く見えるのです。
逆に、首元が詰まったトップスを着て上半身が窮屈に見える時は、長めのネックレスで胸元に深いVラインを作ります。
これにより縦のラインが強調され、すっきりとした抜け感が生まれます。
鏡の前でなんか変?と思ったら、服を着替える前に、ネックレスの長さを変えてみてください。
それだけで解決することは驚くほど多いのです。
まずは短めと長めの2本から。
ミニマルな装備で十分
アクセサリーをたくさん持つ必要はありません。
まずは、視線を上げるための短めのネックレス(40cm前後)と、縦ラインを作るための長めのネックレス(60cm〜70cm前後)の2本があれば、ほとんどのコーディネートに対応できます。
素材は、自分の肌色に馴染むゴールドか、クールなシルバーのどちらかに統一すると、重ね付けもしやすく、ごちゃごちゃした印象になりません。
また、マットな服(コットンやウール)には艶のあるアクセサリーを、光沢のある服(サテンやシルク)にはマットな質感のアクセサリーを合わせるなど、質感の対比を意識すると、より洗練された印象になります。
小さな輝きひとつで、服は新しく生まれ変わります。
明日の朝は、いつもの服にネックレスを1本足して、その魔法を体感してみてください。
